HTBエナジー「HISでんき」はどんな電力会社?

HISでんきは、HTBエナジー株式会社が提供する電力販売サービス。ここではHISでんきがどんな電力会社なのか、簡単に概要を見ていきましょう。

提供する会社「HTBエナジー」は、旅行事業で有名なHISグループの子会社

HISでんき(たのしいでんき)を提供する会社は、HTBエナジー株式会社。長崎にあるテーマパーク、ハウステンボスのグループ会社として2015年2月2日に設立しました。

HTBエナジーは、旅行事業で有名なHISエネルギーホールディングス株式会社を親会社として持っており、大手の子会社という安心感のある電力会社です。
会社名 HTBエナジー株式会社
(HTB ENERGY CO., LTD.)
設立 2015年2月2日
資本金 95,000,000円
代表取締役社長 赤尾 昇平
主要株主 HISエネルギーホールディングス株式会社
グループ会社 株式会社エイチ・アイ・エス
ハウステンボス株式会社
業務内容 電力小売り業務
料金プラン PRIMEプラン-地域の電力会社の従量電灯から最大5%割引のプラン。
ぜんぶでんき-オール電化住宅向けプラン。
3つのママトクプラン-対象の2時間が無料のプラン。
MUSUBIプロジェクト – 地域の電力会社と料金は同額で、
内4.5%を選択した団体へ個寄付が出来るプラン。など
電力販売
サービス概要
初期費用:なし
解約金:1年未満の解約の場合、2,200円(税込)
ガスのセット割:あり(エリア限定)
スマホのセット割:なし
オール電化対応:あり
引っ越しと同時の申し込み:可能

電気の質も心配不要

電力会社の切り替えようとした時、「停電したりしない?」「電気の供給が止まることはないの?」という不安を持つ方もいますよね。結論からいうと、HISでんきに切り替えても、電気の品質や安定性はこれまでと全く変わりません。

私たちの家に電気が届くまでの流れは、大きく分けると発電→送電→販売の3ステップ。HTBエナジーのような”新電力“と呼ばれる電力会社は、この中で販売のみを行う会社です。

つまり発電や送電の仕組みはこれまでと同じであり、電気の品質や安定性はこれまでと全く変わらないのです。

また、万が一、HTBエナジーが何らかの理由で電気の供給をできなくなったとしても、大手地域電力が即座に電気を供給してくれます。私たちの生活に支障がでることはないので、心配はいりません。
新電力とは2016年の電力自由化をきっかけに新しく電力販売事業を始めた、大手地域電力10社以外の電力会社のことをいいます。電気の販売のみを行う企業なので、大手地域電力のような設備投資などのコストがかからず、電気を安く販売ができるんです。

市場連動型ではないので、電気料金は高騰しにくい

最近話題になっていた、電気料金の価格高騰。「HISでんきは大丈夫?」と、不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか。結論から言うと、HISでんきの電気料金は高騰しないので心配不要です。

電気料金が高騰したと話題になっていたのは、燃料の価格変動により電気料金が変わる「市場連動型プラン」の場合。HISでんきの料金プランはこれに該当しないので、電気料金が高騰する心配は少ないです。

ただし、最近の燃料費高騰を受けてからか、HISでんきは2021年11月より電気料金を値上げしています。”高騰”とまではいかないものの、これからも電気代が高くなる可能性はありそうですね。

HTBエナジーの電気料金算定方法について

HTBエナジーの電気料金プランは、次の方法で算定されます。
HTBエナジーの電気料金算定方法
  • 基本料金+電力量料金±燃料等調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金
燃料費等調整額の内訳は次の通りです。
  • 燃料等調整額=燃料費調整額(燃料費調整単価×使用電力量)+電源調達調整費(電源調達調整単価×使用電力量)
電源調達調整費が日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格と連動しています。市場価格によって電気料金が変動する可能性があります。

HTBエナジーの電気料金プラン

HTBエナジーの電気料金プランには、以下の種類があります。
「ベーシックプラン」
一般家庭向けで、旧一般電気事業者の従量電灯と比較して、基本料金が割安かつ、基本料金・電力量料金ともに一律に設定されたプラン。
「PRIMEプラン」
一般家庭向けで、旧一般電気事業者の従量電灯と比較して、基本料金・電力量料金ともに最大5%割安に設定されたプラン。
「ママトクプラン」
一般家庭向けで、朝(6時~8時)・夜(19時~21時)・深夜(22時~24時)のいずれかの2時間、電力量料金が無料になるプラン。
「ぜんぶでんき」
オール電化住宅向けで、旧一般電気事業者のオール電化プランと比較して、昼間の電力量料金が最大11%割安に設定されたプラン。
「MUSUBIプロジェクト」
一般家庭向けで、電気料金の4.5%相当が提携パートナー団体に寄付されるプラン。電気料金は旧一般電気事業者の従量電灯と同額の設定。
ここで言う旧一般電気事業者の従量電灯とは、北海道電力・東北電力・東京電力EP・中部電力ミライズ・北陸電力・九州電力の「従量電灯B」、関西電力・中国電力・四国電力の「従量電灯A」を指します。

HTBエナジーのメリット・デメリット

HTBエナジーのメリットは、東京ガス・東邦ガス・大阪ガスの都市ガスエリアにお住まいの場合に、HTBエナジーの都市ガスとのセット割引がある点です。セット割の適用で毎月102円が割引されるほか、ガス代が最大5%割引されるため、光熱費の節約に繋がりますよ。

HTBエナジーのデメリットは、契約電流が30A~60Aに限定されているため、契約電流が10A~20Aの方は、HTBエナジーに申し込むことができない点です。

また、HTBエナジーでは解約手数料が設定されており、引越しの場合を除き、解約違約金として2,200円(税込)がかかります。ただし、1年以上利用している場合には解約違約金は発生しません。
キャンペーン利用での申し込みの場合、別途違約金が発生する可能性があります。詳しくは申し込み時の約款や重要事項説明書をご確認ください。